病気のコラム
2025.08.29
グループ
皮膚科
【獣医師監修】健康第一!犬・猫の低温製法フードのすすめ
#ホームケア

皆さまは、愛犬・愛猫にどんなごはんを食べさせていますか?
ペットショップやホームセンターで手に入る一般的なフードでしょうか。
それとも通販で購入できる、少し高級志向の海外製フード?
あるいは、動物病院で指定された病気ごとの療法食でしょうか。
フードにはさまざまな選択肢がありますが、私たちがおすすめしたいのは、少し違ったタイプのごはんです。
一般的なドッグフードの特徴
市販されている多くのフードは、高温・高圧で加工する「エクストルーダー製法」で作られています。
この方法は大量生産や長期保存に適していますが、健康面ではいくつかの課題があります。
- 老化の原因となる「糖化産物」が多い
- 油でコーティングされるため、ベタつきや酸化リスクが高い
- 食物繊維が大腸まで届かず、腸内細菌のエサになりにくい
便の状態は黒〜茶褐色で匂いも強く、回数は1〜2回/日と少なめでベタつきがちです。
つまり、一般的なフードは「加工効率や保存性」を優先しているため、健康へのメリットは限られてしまいます。
低温製法フードの特徴
私たちがおすすめするのは、100℃以下・低圧で調理する「低温製法フード」です。この製法には、次のようなメリットがあります。
- タンパク質の変性が少なく、消化吸収に優れている
- 糖化産物が少ない
- 油のコーティングが不要で、酸化リスクが低い
- 保存料や着色料を使わず安心
- 腸まで届く食物繊維が豊富
便の状態は茶色で匂いも軽くなり、回数は1日3〜5回ほど。腸内環境が整うことで、毛艶・筋肉量・便の状態が良くなります。
ごはん選びで大切な視点
一般的なフードは保存性には優れているものの、酸化や糖化、消化吸収の面では健康にマイナスとなる要素も多いことが分かっています。
一方、低温製法フードは腸内環境を整え、便や毛艶にも良い影響が期待できます。
愛犬・愛猫の健康や皮膚病を考えるなら、「食べられるかどうか」だけでなく、どんな調理方法で作られているか にも注目してみましょう。酸化や糖化を防ぎ、腸内環境を整えることは、食物アレルギーの予防だけでなく、老化や生活習慣病の予防にもつながります。
低温製法フードとプロバイオティクス・プレバイオティクスを上手に活用し、大切なペットの健康を守っていきましょう。
監修
川野浩志(獣医学博士、日本獣医皮膚科学会認定医)
- 東京動物アレルギーセンター センター長
- 藤田医科大学 消化器内科学講座 客員講師