病気のコラム
【獣医師監修】トイプードルやチワワなどの小型犬の骨折…慌てず対応する!

最近、お家でワンちゃんと過ごす時間が増えましたよね。トイプードルやチワワなどの小型犬は、私たちにとってかけがえのない家族の一員です。しかし、室内での生活にも思わぬ危険が潜んでいます。
今回は、特に小型犬に多い緊急疾患「橈尺骨骨折(前足の骨折)」について、原因から検査・応急処置、治療の流れまでを分かりやすく解説します。
どうして骨折してしまうの?
動物病院に救急で来院されるワンちゃんの骨折の多くは、小型犬の橈尺骨骨折です。
最大の原因は「落下」です。「ソファから飛び降りた」「抱っこしていたら飛び出して落としてしまった」といったケースが非常に多く見られます。
最近の小型犬は骨が細いため、わずかな衝撃でも骨折しやすい傾向があります。
骨折してしまったかもしれない場合はどうする?
前足を挙げてぶらぶらさせている、触ると痛がる様子がある場合は、まず落ち着いて病院に連絡し、受診してください。電話だけで骨折しているかどうかを判断することは非常に難しいです。
また今回取り上げている橈尺骨は前足の骨折ですが、後ろ足を挙げている場合も早めにご連絡ください。
病院での診察の流れ
全身状態のチェック
落下による骨折は、足だけでなく頭などへの衝撃も考えられます。そのため、まずは全身の身体検査を行います。 必要に応じて、神経学的検査や血液検査、胸やお腹の画像検査も行います。
鎮痛処置
骨折は非常に強い痛みを伴うため、検査や処置を安全に行うために鎮痛薬で痛みを和らげます。
X線検査
鎮痛によりある程度落ち着いた状態で、骨折部のX線検査を行います。骨折の場所や状態を正確に把握するため、複数の方向から撮影します。
治療はどうすればいいの?
手術による治療が一般的です。
すぐに手術ができない場合でも、一時的に骨折部を優しく整復し、スプリント(添え木)で固定して手術に備えます。
また状態に応じて少し処置が異なります。
- 非開放骨折(骨が皮膚を貫いていない場合):上記の治療方法で対応
- 開放骨折(骨が皮膚を貫いている場合):全身性の抗菌薬で感染を防ぎつつ、緊急手術が必要
手術後の経過
手術のあとには、数日間入院して経過を見させていただきます。入院中は鎮痛剤を使いながら、手術をした前足に包帯を巻いて様子を見ます。手術した足が早く地面につけられるように、リハビリも始めます。
退院後は、ご自宅で着地がスムーズにできているかを確認していただき、定期的にレントゲン検査で骨がしっかりくっついているかを一緒に見ていきます。
予防策
前述したように小型犬の橈尺骨骨折は、飛び降りや落下によって発生することが多く、骨が細いため特に起こりやすいとされています。新しく愛犬を迎え入れた飼い主様は、ソファや犬用カートに乗っているとき、また抱っこしているときに飛び降りないよう注意することが、骨折予防の第一歩となります。
元気で活発な子ほど、特に気を配ってあげてください。
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