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2025.08.24
グループ
皮膚科

【獣医師監修】犬猫の皮膚病における腸活のススメ〜プロバイオティクスとプレバイオティクスとは!〜犬猫の皮膚アレルギー治療における腸活のススメ

#病気の解説

プロバイオティクスとプレバイオティクスとは!

腸内細菌叢が宿主の健康に与える影響は、現代の健康科学においてとても重要な分野です。

そして腸活においてプロバイオティクスとプレバイオティクスはとても重要なキーワードになります。

プロバイオティクス(Probiotics)とは「腸内フローラのバランスを改善することにより宿主の健康に有益に働く生きた微生物」です。つまりプロバイオティクス(善玉菌)が有害な病原細菌(悪玉菌)の増殖を抑制し、菌そのものが直接的に作用することで腸内環境を改善していきます。便通改善、免疫機能調整による感染防御やアレルギー抑制効果が報告されています。発酵乳や納豆が代表例になります。

プレバイオティクス (Prebiotics) とは「大腸の特定の細菌を増殖させることなどにより、宿主に有益に働く食品成分」です。つまり善玉菌の増殖を促す「エサ」として機能し、間接的に腸内環境を改善する概念です。

この他にシンバイオティクス(プロバイオティクスとプレバイオティクスが混ざったもの)やポストバイオティクス(プレバイオティクスが代謝されて産生されるもの)などがあります。

つまりプロバイオティクスを取り込み、プレバイオティクスというエネルギーによって腸内環境を改善させていくことが腸活の基本になるのです!

それでは単純にそれぞれを摂取することで腸活は上手くいくのでしょうか?

プロバイオティクスにはたくさん種類があり、わんちゃんに適したものと猫ちゃんに適したものはそれぞれ違います。プレバイオティクスについても腸内細菌が特に好むオリゴ糖や豊富な食物繊維をどのようにして取り込むかが重要になってきます。

皮膚病完治への道は長いですが、その為に、腸活の舵取りを私たち動物病院と飼い主様と可愛いわんちゃん猫ちゃんの3人4脚で是非取っていきましょう!

次回は食物繊維を取り込むという点においてとても重要になる低温低圧で作成したフードのお話をします!

監修

川野浩志(獣医学博士、日本獣医皮膚科学会認定医)

  • 東京動物アレルギーセンター センター長
  • 藤田医科大学 消化器内科学講座 客員講師