病気のコラム
2025.09.13
グループ
皮膚科
【獣医師監修】腸活と口の健康、そしてエリスリトールのお話
#ホームケア

腸と口はつながっている?
第1-3回のコラムの中で、腸の中の細菌(腸内フローラ)を整えることで、免疫力が高まり、犬猫のアレルギーなどの皮膚の病気になりにくくなることをお伝えしてきました。
実はこの腸内環境に大きな影響を与えるのが口の中の細菌です。
私たちもペットも、毎日たくさんの唾液を飲み込んでいます。その中に歯周病菌が含まれており、腸へ運ばれていきます。
歯周病菌が引き起こす悪循環
歯周病菌が腸に届くと腸内細菌のバランスが乱れやすくなります。すると腸のバリア機能が弱まり、炎症が起こりやすくなります。
このような状態は人間だけでなく犬や猫でも同じであり、口のトラブルが、腸の不調や全身の病気にまで関わる可能性があるのです。
エリスリトールってなに?
歯やお口の健康を守る成分として「キシリトール」をご存じの方も多いと思います。しかし、犬や猫にとってキシリトールは危険で中毒を起こすことがあります。そこで注目されているのが「エリスリトール」という成分です。
これは
- 歯周病菌を抑えて減らす効果がある
- 甘さがあるのにカロリーゼロ、血糖値も上げにくい
- 人だけでなく、犬や猫にも安全に使える
こうした特徴から、エリスリトールは「人とペットが一緒に使える口腔ケア成分」として注目されています。
腸活に大切なのは「口活」
腸内環境を整えるには、プロバイオティクス・プレバイオティクスや食物繊維を摂ることももちろん大切です。でもそれだけでなく、口の中を清潔に保つこと=口活が腸活の第一歩になります。
- 定期的な歯科検診や歯石除去
- 毎日の歯みがき習慣
- エリスリトールを活用したデンタルケア
これらを組み合わせることで、口と腸の両方から健康を守ることができます。
まとめ
- 腸活は「口の健康」と深く関わっている
- 歯周病菌は腸の環境を乱し、皮膚病などの全身の病気につながることもある
- エリスリトールは歯周病菌を抑え、人にも犬猫にも安心して使える
- 腸を元気にするためには「腸活+口活」が大切
愛犬・愛猫の健康を守るためにも、毎日の歯みがきや口腔ケアをぜひ習慣にしてみてください!
監修
川野浩志(獣医学博士、日本獣医皮膚科学会認定医)
- 東京動物アレルギーセンター センター長
- 藤田医科大学 消化器内科学講座 客員講師