病気のコラム
【獣医師監修】「おしっこが出ない!」は命のサイン~犬猫の尿道閉塞について~

「トイレに何度も行くのにおしっこが出ない」「トイレで苦しそうにしている」「陰部をしきりに気にしている」「元気がなく、ぐったりしている」…
そんな様子が見られたら、それは「尿道閉塞(にょうどうへいそく)」かもしれません。これは命にかかわる非常に危険な状態です。
このような症状が見られたら、すぐに動物病院へご連絡ください。
尿道閉塞ってどんな病気?
排尿とはそもそも体の中の毒素を尿として排出することです。
尿道は、体の中でつくられた尿を外に出す“通り道”のこと。
この道が砂や石によって塞がれてしまうと、おしっこが出なくなり、体の中に毒素が溜まってしまいます。
特に雄の猫ちゃんは尿道が細長いため、この病気を起こしやすいと言われています。
どんな症状が見られる?
最初はトイレに何度も行って少量しか出ない、陰部を舐めるなどの軽いサインから始まります。
しかし時間が経つと次のような危険な症状が出てきます。
- 食欲がなくなる
- 吐く
- 元気がない、ぐったりする
- お腹が張って触られるのを嫌がる
排尿時は注意して見てあげましょう。「丸一日おしっこが出ていない」時点で緊急事態であり、最悪の場合、心臓が止まってしまうこともあります!
動物病院ではどんな検査・治療をするの?
- 身体検査
意識状態を確認し、触診により膀胱内にどれくらいおしっこが溜まっているかを確認します。 - 各種検査
心電図モニター、血液検査、画像検査、尿検査を行い尿道閉塞の有無、状態の把握と原因の追究を行います。 - 治療
尿道閉塞が疑われた場合は出来るだけ早く道にカテーテル(細い管)を入れて詰まりを解除する処置が行われます。また尿道閉塞によって体の状態が悪化している場合には、その状況に応じた処置を行います。たとえば、体にたまった毒素を排出したり、ミネラルバランスを整えるために点滴を行います。また、不整脈が見られる場合には、それを抑えるための処置を行います。詰まりの解除ができなかった場合や何度も繰り返してしまう場合には外科手術を検討する事があります。
再発を防ぐために大事なこと
尿道閉塞は、一度良くなっても再発しやすい病気です。
そのため、退院後の生活管理がとても大切になります。
- 食事管理:結石ができにくい療法食をあげる。
- 飲水量アップ:ウェットフードを与えたり、水飲み場を増やす。
- 排尿回数アップ:トイレを清潔にして、数も十分に増やす(猫は「頭数+1個」が目安)。
- 早めに異常を見つける:定期的な尿検査を実施する。
まとめ
尿道閉塞は「様子を見ていたら治る」というものではなく、放置すると命に関わります。
「おしっこが出ていないかも?」と思ったら、迷わずクロス動物医療センターへご相談ください。私たちは大切なご家族の健康を守るため、迅速に対応いたします。
また過去に尿道閉塞があって治療していたけど、現在の状態が心配な方は当院へ健康診断の相談をしていただければと思います。私たちが最適な検査を提案します。
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クロス動物医療センター木場と青井では、平日夜22時まで・土日夜20時までの夜間診療を実施しており、木場周辺だけでなく、都内各地からも多くのご相談をいただいています。急な体調不良や緊急時のご相談は、どうぞお気軽にお電話ください。