クロス動物医療センター腫瘍科
腫瘍科の検査について
細胞診
無麻酔で動物への負担も少ない検査です。主に針を用いて細胞を採材します。
採取した細胞の形態によって種類や病変を推定・判断し、それをもとに病変の診断名を推定します。また、病変が腫瘍性の場合には診断に加えて、悪性度なども推定します。
骨髄吸引検査
骨髄吸引検査は骨の中にある骨髄組織をとる検査です。これは痛みを伴う検査になり、麻酔をかけて行います。
通常の血液検査では見ることのできない部分まで確認できるので、造血機能や血液疾患の原因、さらに腫瘍細胞の有無などが明確になるため、血液疾患の診断や治療法の選択・治療効果の判定において重要な検査です。
関節液採取・検査
関節液の成分や粘性、色調などを検査します。
この検査は痛みを伴わない検査であり、無麻酔で行います。
例えば、炎症が起こっている場合には関節液中に好中球が出現します。
各種 組織生検
組織生検とは、病変の組織を採取して、それを顕微鏡で調べる検査です。組織の場所によっては痛みを伴うので、麻酔をかけて生検します。この検査では、細胞診よりも病気を正確に診断できる確率が高くなります。
①tru-cut生検:マッチ棒大くらいの組織を採材することができます。
②パンチ生検:tru-cut生検よりさらに大きい組織を採材することができます。
内視鏡生検
内視鏡を用いて生検を行います。内視鏡処置は基本的に麻酔をかけて行います。
CT・MRI画像の読影
CTやMRIの画像を見て、診断させていただきます。