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2026.03.31
港南台院大船院藤沢院
エキゾチックアニマル

【インコのくしゃみ・鼻水が止まらない】危険な呼吸器疾患の原因と病院での治療法を解説

#病気の解説

クロス動物医療センターのコラムをご覧いただきありがとうございます。

インコが頻繁にくしゃみをしている場合、病気が隠れている場合があります。

放置すると肺炎などの深刻な病気に進行することもあり、注意が必要です。

今回はご家庭でできる症状のチェック方法と、動物病院での診察・検査の流れについてご紹介します。インコの健康を守るために、早めの対応が重要です。

自宅でできる症状チェック

「こんな症状、ありませんか?」

  • いつもよりくしゃみや鼻水が多い
  • 呼吸が荒く、羽を広げて息をする
  • くしゃみの頻度・色(透明、黄緑など)
  • 呼吸音(ゼーゼー、ヒューヒューなど)
  • 食欲・元気の有無
  • あくびなどをしていないか
  • 首振り
  • 顔の腫れ

考えられる主な原因・病気

  1. 鳥類特有の細菌性呼吸器感染(大腸菌、シュードモナス、ボルデテラ、ブドウ球菌、クラミジア・マイコプラズマ・抗酸菌など)
  2. ウイルス性呼吸器感染(インフルエンザ/アデノウイルス、パラミクソウイルス、ヘルペス等)
  3. 真菌性呼吸器病(アスペルギルス症、ムコール、カンジダ)

症状の出ている部位ごとの炎症性疾患

  1. 鼻炎 
  2. 副鼻腔炎 
  3. 咽頭炎、喉頭炎
  4. 結膜炎
  5. 寄生虫性(文鳥ではトリコモナスによる鼻炎、副鼻腔炎が一般的)
  6. 非感染性(ビタミンA欠乏症による角化亢進、有毒・刺激性ガスの吸入、異物の吸入、腫瘍、アレルギー性など)

病院での治療内容

  1. 問診・視診:発症時期・飼育環境(温度・湿度・換気)・他の鳥の状態
  2. 喉頭拭い液/鼻腔拭い液の細菌・ウイルスPCR検査
  3. 胸部レントゲン検査/CT検査:肺炎の有無、アスペルギルス疑い
  4. ±血液検査(白血球数)

状況に応じた治療方法

  • 細菌性:抗生物質投与+抗炎症薬
  • 真菌性:抗真菌薬+抗炎症サポート
  • 重症例:酸素室管理+点滴
  • 通院頻度:週1回の再検査(レントゲン)
  1. 試験的治療:可能性の高い細菌・マイコプラズマなどに効果が高い抗生剤を使用します。治療効果が見られない場合、抗ヒスタミン剤などによる治療をすることもあります。お薬やネブライザーにて治療を実施します。
  2. 看護:栄養や環境の改善、保温等を行います。
  • 加湿器や蒸しタオルで湿度を保つ
  • 直射日光を避けてケージを静かに
  • 栄養や環境の改善、保温等。

よくある質問

Q:透明な鼻水でも病院へ行くべき?
A:くしゃみが1日10回以上なら要受診

→初期の鼻炎の段階であれば比較的簡単に治癒しますが、重症化し、副鼻腔炎や咽頭・喉頭炎に進行すると、治癒に時間がかかったり後遺症が残る可能性があります。

Q:他の鳥にうつる?
A:その可能性があります。同居鳥は隔離し、獣医師と相談してください。

くしゃみが続くインコは重篤化する前の診察が重要です。気になった方は一度当院へご相談下さい。