様々な腫瘍疾患についてご相談ください
どうぶつの腫瘍について
「元気がない」「食欲がない」「体重が減っている」腫瘍の症状は多岐に渡ります。高齢だから仕方ないと思いがちですが、気づいた時には手遅れになることも少なくありません。実は、高齢犬の死因第1位、高齢猫の死因第2位が「悪性腫瘍」と言われています。
腫瘍の種類は、目に見えるものや見えないもの、良性のものや悪性のものまで様々な種類があります。些細な変化を見逃さないよう、早期発見・早期治療が非常に重要になります。そのため、高齢(7歳以上)のどうぶつたちには年に2回以上のがん検診を推奨しています。(予約制)
クロス動物医療センター腫瘍科では、1頭でも多くの子の腫瘍を早期発見・早期治療に結びつけ、飼い主様との時間を少しでも元気に長く過ごしていただけることを目標とし、診療に臨みます。
10歳以上のわんちゃんの死因1位は悪性腫瘍!
10歳以上のねこちゃんの死因2位は悪性腫瘍!
がん治療の3本柱
1.腫瘍外科
腫瘍部位を外科手術で取り除きます。当院では一般的な腫瘍外科は実施可能ですのでご相談ください。
2.抗がん剤治療
当院の抗がん剤治療では、「可能な限り入院せずに、できるだけ副作用を減らし、通常通りの生活を過ごすこと」など、生活の質(QOL)を重視した治療計画を組みます。
3.放射線治療
手術と同様、患部の局所に対する治療。手術のように臓器を取り除かずに治療を実施します。診断の後、提携先病院を紹介致します。
当院で行う検査
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- 細胞診
- 無麻酔で動物への負担も少ない検査です。主に針を用いて細胞を採材します。採取した細胞の形態によって種類や病変を推定・判断し、それをもとに病変の診断名を推定します。また、病変が腫瘍性の場合には診断に加えて、悪性度なども推定します。
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- 骨髄吸引検査
- 骨髄吸引検査は骨の中にある骨髄組織をとる検査です。これは痛みを伴う検査になり、麻酔をかけて行います。 通常の血液検査では見ることのできない部分まで確認できるので、造血機能や血液疾患の原因、さらに腫瘍細胞の有無などが明確になるため、血液疾患の診断や治療法の選択・治療効果の判定において重要な検査です。
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- 関節液採取・検査
- 関節液の成分や粘性、色調などを検査します。
この検査は痛みを伴わない検査であり、無麻酔で行います。
例えば、炎症が起こっている場合には関節液中に好中球が出現します。
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- 各種 組織生検
- 組織生検とは、病変の組織を採取して、それを顕微鏡で調べる検査です。組織の場所によっては痛みを伴うので、麻酔をかけて生検します。この検査では、細胞診よりも病気を正確に診断できる確率が高くなります。
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- 内視鏡生検
- 内視鏡を用いて生検を行います。内視鏡処置は基本的に麻酔をかけて行います。