病気のコラム
2024.05.29
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予防医療
犬がチョコレートを食べたら? 〜中毒症状や致死量、応急処置について解説!〜
#病気の解説
犬の体は、人間と大きく異なります。私たちが普段口にしている食べ物でも、犬が食べると健康を大きく害してしまうものも。
チョコレートは、そんな食べ物の代表です。
実は、犬は甘いものが大好き。もし愛犬がチョコレートを食べてしまったら?いざというとき、冷静に適切な対応ができるよう、クロス動物医療センターと一緒に学んでいきましょう。
1. 犬にとってチョコレートはなぜ危険?
カカオに含まれるテオブロミンは犬の大敵
チョコレートの原材料であるカカオには、テオブロミンという成分が含まれています。 カカオの苦味の主成分であり、人間においてはリラックス効果などが期待できます(ただし人間でも、過剰摂取により副作用が発現することがあります)。 犬は人間に比べてテオブロミンの代謝スピードが非常に遅く、体内に蓄積されてしまうため、中毒が起こります。テオブロミンだけではない、犬にとってのデメリット
犬にとってチョコレートが危険な理由は、テオブロミンだけではありません。 チョコレートにはカフェインが含まれており、こちらも犬において中毒を引き起こします。 また、脂質や糖分も、犬にとっては多すぎる含有量です。 一切与えないことが望ましいでしょう。チョコレート以外のカカオ製品にも要注意
チョコレートには気を付けているつもりでも、思わぬものに実はカカオが使われていた、なんてことがあるかもしれません。 たとえば、お菓子や飲み物に使われるカカオパウダーも、もちろんテオブロミンを含みます。 犬が口にする可能性のあるものは、原材料まで把握しておくと安心です。
2. 犬がチョコレートを食べてしまったときの症状
どれくらいの時間で症状が出る?
テオブロミン中毒の症状は、チョコレートを食べた直後に出るわけではありません。 数時間から半日経って異変が表れることがほとんどです。テオブロミン中毒の主な症状
代表的な症状には、以下のものが挙げられます。- 下痢、嘔吐
- 落ち着きがない
- 水をよく飲む
- 心拍数増加
- 震え
- 痙攣
- 不整脈
- 意識障害
危険な摂取量はどれくらい?
実際にどれくらいの量のチョコレートを食べてしまうと危険なのでしょうか? 目安として、犬の体重1㎏に対し、100g程度のテオブロミンを摂取すると危険であるとされています。 たとえば体重5㎏の犬では、板状のビターチョコレート1枚程度で致死量となります。 ただし、テオブロミンの含有量はチョコレートの種類によって大きく異なります。 もちろん犬種や体質による個体差もありますので、安易に数字だけを見て判断するべきではありません。3. 犬がチョコレートを食べたかも!?飼い主がやるべきこと
すぐに動物病院に連絡
万が一犬がチョコレートを食べてしまった、もしくは、食べてしまった可能性がある場合は、すぐに病院に連絡しましょう。 その際、以下の情報を伝え、獣医師の指示を仰ぎます。- チョコレートの種類
- 食べた量
- 犬種、体重
自宅でできる応急処置はありません
愛犬の一大事、飼い主様としては、すぐにでも何かしてあげたい気持ちでいっぱいかと思います。 しかし、犬がチョコレートを食べてしまった場合、基本的に自宅でできる処置はありません。 犬の口にチョコレートが残っている場合は取り除きます。 慌てて取り上げようとすると、犬も慌てて飲み込もうとするため、落ち着いて対応してください。 無理に嘔吐させるなどは絶対にせず、先述の通り動物病院に連絡し、犬の様子をしっかり観察します。24時間は注意が必要
先述した発症時間はあくまで目安です。 時間が経ってから症状が表れる犬もいるため、最低でも24時間は、注意して様子を見るようにしましょう。